2020年06月01日

MORIYUKAstyle-池坊 「 奏 」

先月よりスタートしました 新カテゴリー
  MORIYUKAstyle-池坊
私が過去の花展やイベントで発表したいけばな作品について、その当時の制作過程や作品に対する思いを知っていただき、皆さんが自身での作品制作をする際のヒントになればと願います。
自分だけで楽しむいけばなとは違い、人に見ていただく発表の場合、喜びの前にたくさんの悩みや不安がついてきます。
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です。

三回目にご紹介するのは
一昨年の今頃 白金の八芳園 白鳳館で開催されました
entrepreneur women’s program のイベントにて

テーブル花、会場庭園の装花、いけばなデモンストレーション
いけばなworkshop と多様な表現をさせていただいた時
会場入り口に飾った
横130×高さ150pの大作 「 立花正風体 」 


たくさんの草木が響きあい、音楽を奏でるように 
 「 奏 」と名づけました

花材 菖蒲、梅花空木、躑躅、伊吹、拓殖、若松
   シャレボク、都忘れ、タマシダ


 事前にリハーサルした時の作品
5E4C4848-EB0D-41A0-8EDD-DF5B0F51D96C.jpeg

 日本らしさ の表現

イベントに装花をする際は、目的やゲストの皆様、会場を考え全体をどのように演出するかを決めます。今回は、日本建築の粋を集めた「白鳳館」に相応しいお迎えの花。そこには池坊の最も伝統的な花形「立花正風体」が相応しいと思いました。アジア太平洋地域で活躍する女性起業家が集まる、国際会議の成功を感じさせるよう、花材は初夏を代表する和花ばかり、縁起が良く格の高いものを選ぶのも重要です。また、木の花材も使うことで自然の景観美や時間空間も表せます。

池坊華道の根源である 「 和を以て貴しとなす 」という聖徳太子の教えを具現というべき立花には、生きる哲学が凝縮されています。それを説明出来ることは、いけばなが単なる装飾ではない証でもあり、誇らしくもあります。西暦587年、聖徳太子によって建立された京都の紫雲山頂法寺で池坊いけばなは発祥しました。1400年の時を超え、私達はその伝統を現代に表現出来るわけです。継承の重みと先達の情熱に、感謝せずにはいられません。

 本番 会場での作品
BA104D60-64B3-41BF-9975-2DB86CB4D6EC.jpeg


当意即妙 の気持ちで

このイベントでは、作品だけでも、お迎えの花、庭園の花、テーブル花。そして、いけばなデモンストレーション、外国のゲスト様のいけばなワークショップと、たくさんのご依頼をいただきました。準備は当日までの三日間、会場は当日しか使えません。そうなると、想定外のことが多々起こってきます。花が下がった、折れた、サイズが違う、何かが足りないなど、必ず。
そのためにはいろいろな余裕と準備が必要です。

そこで、いつも私が思うのは、「当意即妙」という言葉。池坊ではよく使われる言葉です。その場の状況や変化に応じて、即座に有効な対応をとること。確かにそう出来れば素晴らしいですよね。そのためにはやはり、毎回のお稽古によって積み重なる勘と知恵が必要なのです。
そして、目には見えませんが、プラス心。会場の一員として盛り上げよう、助け合おうという気持ちが自然と溢れるとイベントの雰囲気もさらに高まっていきます。

パワフルで魅力的な アジア太平洋圏の
女性起業家の皆様が 東京に集結しての プロフェッショナル会議
力強くエネルギッシュで楽しいプログラムに参加して
私もbijouxメンバー4人もたくさんの刺激を受けました
素晴らしい経験と今でも この季節になると思い出します

この会議をまとめた ショートビデオが
  ひらめき https://www.shinnihon.or.jp/about-us/entrepreneurship/wwn/
こちらのサイト 中「2018年度EWWアジア太平洋日本会議のご紹介」でご覧になれます。
3分の中には、いけばなデモンストレーションや庭園装花のカットもあります。

改めて、貴重なご縁を賜りましたEWW事務局の皆様には、心より感謝申し上げます。


では、また次回に繋げていきましょうexclamation×2
6月15日 自由花を予定しています。

森由華

追記
この立花は 大変重量がありました
搬入するのに 庭園内は搬入車が入れないため
アップダウンのある長い砂利道を 花屋さんが手持ちで搬入してくれました
バランスが崩れ倒れたらどうしよう!とヒヤヒヤしたのを覚えています



posted by morikadou at 11:00| Comment(0) | MORIYUKAstyle-池坊