2014年06月23日

はななすの歌舞伎花暦〜第九幕『柳』

こんにちは、はななすですかわいい
梅雨というより、もはや雨期のような天気の6月ですね雨

 月末に開催される友達のミュージカル・ライブの舞台の片隅に花を飾らせていただくことになり、そのための稽古をしています。花展とは違うアプローチが必要なこともわかってきました。機会を与えてくれた友達と、アドバイスをくださる森先生、ありがとうございます。

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花材:バラ、ミニバラ、スモークツリー、グリーンウェーブ、グリーンネックレス

 さて、京都・祇園の舞妓さんが髪に飾る花かんざしは、毎月その季節のあった花や風物があしらわれますが、6月はだそうです。そこで、今月の歌舞伎花暦はを題材とする『三十三間堂棟木由来(さんじゅうさんげんどう・むなぎのゆらいを取り上げることにいたします。

 京都の蓮華王院三十三間堂はご存知の方が多いこととと思います。千体ある千手観音の内に自分に似たお顔の観音様がいらっしゃると言われていますが、池坊ともご縁が深く、毎年桃の節句の3月3日に献華が行われているそうです。

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 お話をご紹介いたしましょう。

時は平安時代、この話のヒロインお柳(りゅう)は元武士で今は百姓の夫、姑、みどり丸という5歳の息子と幸せに暮らしていました。

その頃、白河法皇が頭痛の病を得て苦しみ、その原因は前生の髑髏がの木の梢に留まっているためで、そのを伐って都に三十三間堂を建て、髑髏を納めれば病は平癒するという夢のお告げを受けます。

を伐り倒す斧の音に苦しみだすお柳。実はお柳は、そのの精だったのです!
前世の縁を叶えるべくになって待っていたのですが、鷹の尾がに絡まり離れず、ごと伐り崩されるところを今の夫が矢を射って鷹を放ち危難を救われました。その恩返しに人の姿となり、夫婦になっていたのでした。

お柳は消えてに戻り、都へ曳かれて行きます。みどり丸が母であるそのに泣いて縋りつく、子別れの悲しいお話です。

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 現在は歌舞伎よりも人形浄瑠璃・文楽での上演の方が多い演目ですが、歌舞伎にはこのように植物動物が人に姿を変える話が数多くあります。命や心が宿るのは人だけではないと、はかない生き物にも畏怖を抱き、慈しんでていた昔の人の生き方が表されているようです。
花をいける時の心構えに気付かされるお話でした。

 それでは次回の歌舞伎花暦、ついに"最終回"ぴかぴか(新しい)もお楽しみにるんるん

はななすかわいい
posted by morikadou at 20:12| Comment(0) | はななすの歌舞伎花暦
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