先週くらいから 寒さもつのってきましたね
あと少日で11月も 終わり
陽ざしの温もり

久しぶりに 私の出番!今日は何を載せようかなと
頭に浮かんだのは 池坊中央研修学院 総合特別科
森部立花研究室で立調した 『 二真 』(ふたつじん)

今日はこの作品を ご紹介いたします。

この切手は、昨年『池坊550年祭』を記念して発行された
切手シートの一枚
江戸時代初期に活躍した 池坊専好宗匠(二代専好)が
1600年代に立てられた 立花の絵図です
昨年 池坊550年祭記念花展では
森部教授が この作品を 復元されました
竹は水揚げが 非常に難しい花材ですが この時は
一週間ずっと同じ竹が 生き生きと伸びたっていて 皆を
驚かせました
そして これを記念して 昨年より第三期の実技
最高学年の三年生は 二真をしてもよいことに

先輩のいける二真が立ち並ぶ教室は 圧巻

私も来年は!と ようやく念願かなって、、 先月チャレンジ
竹も松も格が高く 想像以上の手応えです
お隣どうしで助け合い 絵図を確認しながら 完成


二代専好は どのような思いで この二真を立てたのでしょう
従来の立花十九ヶ条の二真 と違い 竹を優しく見せるために
下段に木を使い 右方の松を強く見せるために 下段に草を
使っています ここに二代専好の 並々ならぬ表現力を感じます

左の竹と右の松の間は 下から上まで等間隔に空間を作り
明かり と呼びます
長寿繁栄を表す『松』 礼節の象徴『竹』
この 明かりの向こうに 何が見えるのか、、
背筋を伸ばし 気持ちをきりっと対座しなければ
すっきりと緊張感のある 明かりはできないと思います
今回は とてもそこまではいけなかったな と反省
また 立調したいと 思わせる内容でした

そして 研究室に立ち並んだ 二真群

山の峰峰のように 壮観です
よかった! 私もここにいることができて
改めて 感謝しました
時代は変われど 伝承あるかぎり
花に思いを 寄せようとする その心は変わらず
その心をもって
今の時代を映す 立花新風体に 活かしていきたい
そう自分に誓った 『二真』
森部先生 研究室の皆様 有難うございました
