この一年「花の展覧会」というタイトルでブログを書かせて
いただきました。
更新回数は少なかったのですが、楽しんでいただけましたか?
花をモチーフにした作品は数多くあります。
美術館などにお出かけの際にはぜひ探してみてください。
お気に入りの絵が見つかると思います

今回は「花」ではなく「花を生ける」というテーマでご紹介します。
一枚目は陽洲周延(ようしゅうちかのぶ、1838年〜1912年)の描いた
「千代田の大奥」から「茶の湯廻の花」(1895年)です。

いけばなは「武家のたしなみ」と言われていたように
従来男性が生けていました。
しかし江戸時代になると女性が花をたしなむ姿が見られる
ようになります。
とくに絵画では、生花を生ける姿が描かれることが多いのですが、
江戸時代中期の浮世絵師、鈴木春信(1724年〜1770年)が描いた
作品は花を立てています。

鈴木春信は、美人画で有名なのですが女性の背景に
花が生けられているものも多くあります。
今では女性の趣味、たしなみというイメージがありますが、
歴史的に見れば実は女性が本格的に花を生けるようになった
のは、最近のこと。
これから先、男性女性問わず、花を好きな人たちが誰でも
生け花を続けていければ嬉しいですね。
最近私は立花のお稽古をしていました。
ギガンジュームを真・請・控枝に、ナツハゼを副・流枝・見越に
使った立花
クルクマジンジャーを真・請に、オクロレウカを副・流枝・見越に
使った立花
立花はお稽古した数だけ上手になると言われるように、回を重ねると
理解が深まっていきます。
今後も楽しみながらお稽古を続けていきたいと思います。
今回をもちまして、花の展覧会は最後になります。
皆さま、本当にありがとうございました。
ひまわり