2014年07月24日

花の展覧会(La mostra dei fiori)最終回

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
この一年「花の展覧会」というタイトルでブログを書かせて
いただきました。
更新回数は少なかったのですが、楽しんでいただけましたか?
花をモチーフにした作品は数多くあります。
美術館などにお出かけの際にはぜひ探してみてください。
お気に入りの絵が見つかると思いますぴかぴか(新しい)

今回は「花」ではなく「花を生ける」というテーマでご紹介します。
一枚目は陽洲周延(ようしゅうちかのぶ、1838年〜1912年)の描いた
「千代田の大奥」から「茶の湯廻の花」(1895年)です。茶の湯周花.jpg

いけばなは「武家のたしなみ」と言われていたように
従来男性が生けていました。
しかし江戸時代になると女性が花をたしなむ姿が見られる
ようになります。
とくに絵画では、生花を生ける姿が描かれることが多いのですが、
江戸時代中期の浮世絵師、鈴木春信(1724年〜1770年)が描いた
作品は花を立てています。

鈴木晴信.jpg

鈴木春信は、美人画で有名なのですが女性の背景に
花が生けられているものも多くあります。
今では女性の趣味、たしなみというイメージがありますが、
歴史的に見れば実は女性が本格的に花を生けるようになった
のは、最近のこと。
これから先、男性女性問わず、花を好きな人たちが誰でも
生け花を続けていければ嬉しいですね。

最近私は立花のお稽古をしていました。
ギガンジュームを真・請・控枝に、ナツハゼを副・流枝・見越に
使った立花

2014.06.20 (2).JPG


クルクマジンジャーを真・請に、オクロレウカを副・流枝・見越に
使った立花

2014.07.18 (2).JPG

立花はお稽古した数だけ上手になると言われるように、回を重ねると
理解が深まっていきます。
今後も楽しみながらお稽古を続けていきたいと思います。

今回をもちまして、花の展覧会は最後になります。
皆さま、本当にありがとうございました。

ひまわり








posted by morikadou at 09:09| Comment(1) | 花の展覧会 La mostra dei fiori

2014年05月29日

花の展覧会 La mostra dei fiori 第4回

お久しぶりです、ひまわりです
春からすこし環境がかわり、バタバタと過ごしていたのですが
ようやく落ち着いてきました。
落ち着かない日々の中でのお稽古は、心の安らぎですかわいい

先日のお稽古は、自由花
花材から夏を感じますねるんるん
花材:未央柳、ばら、クロトン、アルケミラモリスです。
2014052317160000.jpg


お稽古で薔薇をつかったので、今回は、薔薇を描いた作品をご紹介します。
伊藤若冲(1716年〜1800年)の「薔薇小禽図」(1761〜1765頃)
barashoukin.jpg

紅白の薔薇と小鳥が一羽描かれています。
若冲の『動植綵絵(どうしょくさいえ)』(1757年〜1766年、
絹本着色 各141.8〜142.9×79.0〜79.8cm)の一つです。
この作品は、全部で30幅あり、植物、鳥、昆虫、魚貝などが描かれています。
相国寺に寄進されていたものが、明治22年天皇に献上され、
現在も、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵しています。


今回は、もう一点ご紹介しますぴかぴか(新しい)
バラの画家として知られているベルギーの画家ピエール・J・ルドゥーテ(1759年〜1840年)の
『薔薇図譜』(1817年〜1824年、銅版画)です。

ルドゥーテは、ナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌのバラ園で多くのバラを描きました。
この作品には169種のバラが精密に描かれています。
ルドゥーテは、画家でもありますが、植物学者でもあります。
薔薇図譜は、絵画というより、図鑑ですね。

rose.jpg

rose2.jpg

rose3.jpg

今回は、日本と西洋の薔薇を比較して見ました。
薔薇と言うとなんとなく西洋の花のイメージがありましたが、
調べてみれば日本でも万葉集で歌われていたり、枕草子(能因本)にも
書かれていたり、古くから日本でも人気の花だったようです。

花の歴史は興味深いですね

ひまわり
posted by morikadou at 10:47| Comment(0) | 花の展覧会 La mostra dei fiori

2014年01月28日

花の展覧会(La mostra dei fiori)3回目

久しぶりの投稿ですたらーっ(汗)
みなさま、お元気ですか?

さて今回の「花の展覧会」は水仙。

「陰の花 水仙に限る」
伝花にもなっている水仙は、池坊では欠かせない存在ですね。


suisen1.jpg

伊藤若冲の描く水仙。
この作品は、信行寺の天井に描かれた花の十二ヶ月の一枚。
12月の花として描かれています。
伊藤若冲といえば、江戸時代中期の画家で、若い頃は狩野派に学び、
その後は中国絵画の模写をしていたところから独特の画報を作り上げたと
言われています。
まるで写生をしたかのように描かれた動植物はリアルですよね〜目

ところで、水仙は日本原産ではありません。
原産地は地中海地方。

はっきりとした伝来時期がわからないのですが、
一説には室町時代に伝来したと言われています。
室町時代に編纂された「下学集」という書に「水仙」という文字が登場します。
これ以前の書や和歌に登場しないことから、室町時代に伝わったのだろうと
考えられているそうです。


日本の花だと思っていたので、驚きましたexclamation&question

花にも歴史あり、ですね。

こちらは昨年11月に生けた水仙の一種生け
2013.11.29.JPG

難しいけど癖になる水仙の一種生け。
冬になったら一度は生けたい花材です。

皆さま、本年もよろしくお願いいたします。

ひまわり
posted by morikadou at 20:11| Comment(0) | 花の展覧会 La mostra dei fiori