2020年05月15日

MORIYUKAstyle-池坊  「 dearest 」

今月よりスタートしました 新カテゴリー
  MORIYUKAstyle-池坊
私が 過去の花展やイベントで発表した いけばな作品について
その当時の制作過程や 作品に対する思いを知っていただき 
そして 皆さんが自身での作品制作をする際の ヒントになればと願います
自分だけで楽しむいけばなとは違い 人に見ていただく発表の場合
喜びの前に たくさんの悩みや不安がついてきます
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です

二回目にご紹介するのは
10年前の5月 東京 日本橋での「 池坊展 」
青年部合作席で発表した 
 横90×奥行90cmの中作 「 生花新風体 」


当時は自分の作品に名前を付ける必要はないのですが 密かに
 「  dearest   」と名づけました
そうすることで より焦点が合ってくる気がします
Shoka-Shinputai
花材 主: 笹百合  用: 姫ガマ  あしらい: もちカナメ

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新風体の 出会い

当代御家元 池坊専永宗匠が、1977年に生花新風体を発表されました。その当時を私は存じ上げませんが、大変に画期的な生花の変革であっただろうと想像されます。
草木と作者の出会いによる感動を原点とする。命の発露。型に当てはめない。などの新風体の定義は数あれど、頭では理解できても実際にいけてみるとなると、どうしたらよいものか。。新風体のお稽古を始めたばかりのころは疑問ばかりでした。花展で素敵な新風体を拝見しても、そのまま真似するわけにもいきません。

では、どうしたらよいのでしょうか。
答えは一つ、お稽古するのみ! これにつきます。
生花正風体ももちろん大切ですし、自由花的な感覚も必要と感じます。
新風体における出会いは、作者と草木の出会い、草木どうしの出会い、花器と草木の出会いがあります。

この作品の場合、先ずガラスの花器で水盤を選びました。水紋を思わせる池のような中心から立ち上がるのは、首を傾げる風情が大好きな笹百合を「主」として。二輪に静かな風をおくる姫ガマを「用」に。
ここまでは二体の出会いですぐに決まったのですが、この二つを水際でまとめる「あしらい」がなかなか決まりませんでした。いろいろと合わせてみて、偶然 もちカナメに !!! まさに これだ!の瞬間でした。この色を引き立てるため、石も剣山も花器の色にあわせています。

主、用、あしらいのそれぞれが生かし合い
はっとするような 新しい美が宿る空間を 目指して


この時は姫がまが一日で枯れるため、毎朝一から全部入れ替えて手直し。時間最終のギリギリまでいけ、緊張して手がつったこと。今でも思い出すとドキドキします。

では、また次回に繋げていきましょうexclamation×2
6月1日 立花正風体を予定しています。

森由華


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posted by morikadou at 07:00| Comment(0) | MORIYUKAstyle-池坊

2020年05月01日

MORIYUKA style-i池坊 「 cascade 」

皆様こんにちは 本日より風薫る五月 いかがおすごしでしょうか
先週スタートしました IKEBANApetit bijouxに続きまして
以前より考えていた 新しいカテゴリ
 MORIYUKAstyle-池坊 を始めることにしましたexclamation
 モリユカスタイル イケノボウ と呼んでいただければ嬉しいです

私が 過去の花展やイベントで発表した いけばな作品について
その当時の制作過程や 作品に対する思いを知っていただき 
そして 皆さんが自身での作品制作をする際の ヒントになればと願います
自分だけで楽しむいけばなとは違い 人に見ていただく発表の場合
喜びの前に たくさんの悩みや不安がついてきます
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です


花をいけるという行いが あなたと私を繋ぎ
お互いを高め 呼応し 未知の可能性となって
まだ見ぬ人にも 繋がっていけますように


今回ご紹介するのは 
20年前の5月 東京銀座での「池坊展」
青年部席に初参加した 思い出の作品
高さ60×幅40×奥行40cm の 小品自由花


「 Cascade 小さな滝 」四つ葉と名付けました
small work of Free style

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自由花の可能性は無限

池坊の花形で立花、生花は伝統的な様式美がベースにあるため、花器も既存の形が使われます。しかし、自由花の表現はまさに「自由」exclamation。花に水を与えられる仕掛けがあれば、どんなものを使ってもよいのではないでしょうか。もちろん、そこには池坊の美感が感じられるのがベストですが..
そこで私は、ガラスで出来たキャンドルスタンドを花器にしようとしました。この写真ではわかりませんが、表面が水の流れのように湾曲して「 cascade 小さな滝 」ぴかぴか(新しい)を連想させます。これに、水を入れる仕掛けとスタンドを立たせる台を作りました。
花材は、水の動き見せるシマハランとスチールグラス、華やかなピンクのミニ胡蝶蘭に涼しげな紫陽花。紫陽花は水が下がりやすいので、展示中ずっと心配していたのを思い出します。

花器でないものを花器にするのは難しい。でも、試行錯誤しながらチャレンジするのは楽しいもの。視点を変えればどんなものも花器になり、既存の花器では表せない世界観をみせられます。この時はたくさんの方が、この作品をどうやっていけているのか不思議そうに覗き込んでいらっしゃいましたね。いけばなは、小さい作品だから楽ということはないな、と学びました。

では、また次回に繋げていきましょうexclamation×2
5月15日 生花新風体を予定しています

森由華

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posted by morikadou at 07:00| Comment(0) | MORIYUKAstyle-池坊