2020年07月01日

MORIYUKAstyle-池坊 色は無いのに色がある

皆様こんにちは ようやく7月になりました!
今日の表参道教室より 教室がリスタートいたします
お待ちしていますね

さて 五月から始まりました 新カテゴリ
  MORIYUKAstyle-池坊
私が過去の花展やイベントで発表したいけばな作品について、その当時の制作過程や作品に対する思いを知っていただき、皆さんが自身での作品制作をする際のヒントになればと願います。
自分だけで楽しむいけばなとは違い、人に見ていただく発表の場合、喜びの前にたくさんの悩みや不安がついてきます。
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です。

五回目にご紹介するのは 
2003年 汐留の「カレッタ汐留」池坊夏のエキシビションに
出瓶した 立花正風体 


2002年に華々しくオープンした カレッタ汐留( 電通本社ビル )では 
当時 季節毎に池坊の花展が 商業フロアで開催されていました
東京湾ベイエリアにそびえる 高層ビルの先駆けとして
大変人気がある流行の場所に 池坊の花を 展示出来る喜び
当時の出瓶者全員が やる気と誇りにあふれていたと思います

46階のスカイレストランフロアに 飾った
 モダンな 杜若一色の立花
花材 カキツバタ、シマフトイ、河骨

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変えずに 変える

最先端のビル 東京湾が見渡せる46階のフロア
壁も床も黒のクールな空間に 夏をいける ということで
あえて 杜若の立花を立てることしにました
杜若の花の紫 葉の緑 が 映えるのではと思ったからです

実際に立調してみると 冷房が影響し花葉が萎れます
会期の約一週間 毎日手直しに通いました
しかし 花の表情は皆違うのです 
一色立花という形は 変えずに 表情をその日の花材に合わせる
とても勉強になりました

色は無いのに 色が有る

手直しに通っていると フロアにお勤めの方や観光客が
声をかけてくださいます いけばなの説明をすると 
殆どの方が 一回花を生けると一週間位はそのまま綺麗でいると
思っていて 私が毎日花を変えるというと 驚かれました
それまでは いける側の私達は あくまでも黒子
観賞する側のお客様に 頑張っている所を見せる必要はない
と思っていましたが 考えが変わりました
今は デモンストレーションだと思えば
いける所作や途中経過も お見せ出来ますね

私が教室の コンセプトを 
「 花も いける人も美しい空間を 」にしたのは
この時からです

いける姿まで 気配りできるようになりたいものですexclamation

花展のデイレクターも 杜若の花を見たのは初めてだったようで
 「 色がないのに 色がある そんないけばなですね 」
とお褒めをいただきました

では 次回に繋げていきましょうexclamation×2

7月15日  自由花を予定しています


森由華






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2020年06月15日

MORIYUKAstyle-池坊 「 FOREVER together 」

皆様 おはようございます 
月曜日の朝 今週も動き始めますぴかぴか(新しい)
蒸し暑い梅雨の最中ですが 少しでもさらっと気持ちよく
一週間をお過ごしください

さて 先月から始まりました 新カテゴリ
  MORIYUKAstyle-池坊
私が過去の花展やイベントで発表したいけばな作品について、その当時の制作過程や作品に対する思いを知っていただき、皆さんが自身での作品制作をする際のヒントになればと願います。
自分だけで楽しむいけばなとは違い、人に見ていただく発表の場合、喜びの前にたくさんの悩みや不安がついてきます。
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です。

四回目にご紹介するのは ミレニアム前
1998年 旧七夕会池坊全国華道展 青年部席に出瓶した
幅 4メートル×奥行き 1、8メートル空間の超大作 自由花 


二つの大きな星が出会うような空間 ぴかぴか(新しい)を造形し花で演出
 「 Forever Tgether 」と名付けました
花材 ストレリチア、オンシジューム、セローム、ビンロウヤシ

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やりたいことに 挑戦してみよう

青年部長として超大作のスペースを任された時、どうしようかと悩みました。でもせっかくだから、やりたいことをやってみよう!と決断。異質素材を使って星の造形を作り、そこに花いけてみたい。そのためにデッサンを描き、家族に協力してもらいながら自宅のリビングルームで制作しました。

発泡スチロールの板や球をカットしたり、接着したり。土台は照明スタンド。そして、分解したものを京都に発送し、会場で組み立て最後にようやく花が登場。一見ステンレスで出来た造形に見え、重いと思われたのか「 女性三人でよくこんな重い造形を作れたね 」と言われました。本当はスチレンボードなので軽かるですが。

この自由花は池坊らしい作品ではなかったと思います。でも、この時はやってみたかった。それしかない。その衝動を形に出来てよかったと思います。その分、廻りを引っ張っていく責任もありますが。。青年部の二人と自分の生徒一人はよくついて来てくれたなと、感謝しています。


その2年後 
2000年の支部花展で 森社中四人で制作した
幅3m 高さ2 m の 超大作自由花

会場は日比谷 国際フォーラム  天井高4m以上の高さから吊って
  「 Hands of god 」と名付けました

花材 アンスリューム、胡蝶蘭、オンシジューム、モンステラ

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皆でいける楽しさを知って 世界が広がる

天の雲間から降りて来る太陽の光、これをいつかいけばなで表現してみたいと思っていました。その絶好の機会が高い天井のある国際フォーラムでの超大作自由花でした。

ミラー版をカットしていくつもスピーカホーン状のものを作り、葉巻形のベースに括り付けていきます。花と水を入れたボトルをオーロラフィルムで隠しながら装着! ベースはしっかりそして軽く作らないと、花材が重いため天井から吊る時に不安でした。でも、このベースに時間をかけた事で生け込み時の楽しさは倍増します。

自分の生徒さんと一緒にいける喜び、完成の時の達成感は一人では味わえないものでしたexclamationそれまで、個人作品での表現を追求していた私が、皆でいける大変さと楽しさに目覚めたのです。この辺りから「教えるということは 教えられるということと気付けるようになりました。この気持ちは、皆さんにもぜひ味わっていただきたいと思います。

異質素材や加工素材にはまっていたこの時代があったから。一人でいけるのも良いけれど、皆で作るのも楽しいと気づけ、今があると言えます。生徒の皆さんには、機会あるごとにこの気持ちを伝えていきたいです。

 ( 今回は作品写真の画質が良くないこと、おわびいたします。皆さんの想像力でカバーしていただければ有難いです。)

では、次回に繋げていきましょうexclamation×2
7月1日 立花新風体を予定しています。


森由華




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2020年06月01日

MORIYUKAstyle-池坊 「 奏 」

先月よりスタートしました 新カテゴリー
  MORIYUKAstyle-池坊
私が過去の花展やイベントで発表したいけばな作品について、その当時の制作過程や作品に対する思いを知っていただき、皆さんが自身での作品制作をする際のヒントになればと願います。
自分だけで楽しむいけばなとは違い、人に見ていただく発表の場合、喜びの前にたくさんの悩みや不安がついてきます。
楽しく悩みましょう! それがいけばなの醍醐味です。

三回目にご紹介するのは
一昨年の今頃 白金の八芳園 白鳳館で開催されました
entrepreneur women’s program のイベントにて

テーブル花、会場庭園の装花、いけばなデモンストレーション
いけばなworkshop と多様な表現をさせていただいた時
会場入り口に飾った
横130×高さ150pの大作 「 立花正風体 」 


たくさんの草木が響きあい、音楽を奏でるように 
 「 奏 」と名づけました

花材 菖蒲、梅花空木、躑躅、伊吹、拓殖、若松
   シャレボク、都忘れ、タマシダ


 事前にリハーサルした時の作品
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 日本らしさ の表現

イベントに装花をする際は、目的やゲストの皆様、会場を考え全体をどのように演出するかを決めます。今回は、日本建築の粋を集めた「白鳳館」に相応しいお迎えの花。そこには池坊の最も伝統的な花形「立花正風体」が相応しいと思いました。アジア太平洋地域で活躍する女性起業家が集まる、国際会議の成功を感じさせるよう、花材は初夏を代表する和花ばかり、縁起が良く格の高いものを選ぶのも重要です。また、木の花材も使うことで自然の景観美や時間空間も表せます。

池坊華道の根源である 「 和を以て貴しとなす 」という聖徳太子の教えを具現というべき立花には、生きる哲学が凝縮されています。それを説明出来ることは、いけばなが単なる装飾ではない証でもあり、誇らしくもあります。西暦587年、聖徳太子によって建立された京都の紫雲山頂法寺で池坊いけばなは発祥しました。1400年の時を超え、私達はその伝統を現代に表現出来るわけです。継承の重みと先達の情熱に、感謝せずにはいられません。

 本番 会場での作品
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当意即妙 の気持ちで

このイベントでは、作品だけでも、お迎えの花、庭園の花、テーブル花。そして、いけばなデモンストレーション、外国のゲスト様のいけばなワークショップと、たくさんのご依頼をいただきました。準備は当日までの三日間、会場は当日しか使えません。そうなると、想定外のことが多々起こってきます。花が下がった、折れた、サイズが違う、何かが足りないなど、必ず。
そのためにはいろいろな余裕と準備が必要です。

そこで、いつも私が思うのは、「当意即妙」という言葉。池坊ではよく使われる言葉です。その場の状況や変化に応じて、即座に有効な対応をとること。確かにそう出来れば素晴らしいですよね。そのためにはやはり、毎回のお稽古によって積み重なる勘と知恵が必要なのです。
そして、目には見えませんが、プラス心。会場の一員として盛り上げよう、助け合おうという気持ちが自然と溢れるとイベントの雰囲気もさらに高まっていきます。

パワフルで魅力的な アジア太平洋圏の
女性起業家の皆様が 東京に集結しての プロフェッショナル会議
力強くエネルギッシュで楽しいプログラムに参加して
私もbijouxメンバー4人もたくさんの刺激を受けました
素晴らしい経験と今でも この季節になると思い出します

この会議をまとめた ショートビデオが
  ひらめき https://www.shinnihon.or.jp/about-us/entrepreneurship/wwn/
こちらのサイト 中「2018年度EWWアジア太平洋日本会議のご紹介」でご覧になれます。
3分の中には、いけばなデモンストレーションや庭園装花のカットもあります。

改めて、貴重なご縁を賜りましたEWW事務局の皆様には、心より感謝申し上げます。


では、また次回に繋げていきましょうexclamation×2
6月15日 自由花を予定しています。

森由華

追記
この立花は 大変重量がありました
搬入するのに 庭園内は搬入車が入れないため
アップダウンのある長い砂利道を 花屋さんが手持ちで搬入してくれました
バランスが崩れ倒れたらどうしよう!とヒヤヒヤしたのを覚えています



posted by morikadou at 11:00| Comment(0) | MORIYUKAstyle-池坊